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【KINGの軌跡】KINGでの失敗を糧に-2012年参加者 麻生輝明-

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今回は2012年のKINGのコンテストにご参加いただき、現在は株式会社ジラフの代表取締役として活躍されている麻生輝明さんにお話を伺いました。

麻生さんにとってのKINGとはどのようなものだったのでしょうか?

【現在について】

-お忙しい中お時間いただきありがとうございます。
-まず、現在のご職業について教えてください。

ジラフという会社をやっておりまして、具体的には「ヒカカク!」という買取価格を比較できるサイトと、「最安修理.com」という全国の修理店を比較することができるサイトの運営を行っています。
また、店頭でのアフィリエイトシステムの展開、「買取ダッシュ」という修理店への買取事業立ち上げサービスも行っています。

—なぜ起業しようと思ったのですか?

中学生くらいから起業に興味があり、中学生の頃はコミュニティサイトを運営していました。その時にユーザーに対してサービス提供をするのが面白いと感じ、それが将来仕事になったら嬉しいなと思っていました。
起業したのは、大学4年生の時に時間があって、仲間を何人か捕まえて一緒に始めたのがきっかけです。その頃はサービスづくりをしたことがないということへのコンプレックスがあったので、とりあえず実際にサービスを作ってみようというところから始まり、それを運営する母体として企業法人を立ち上げました。資金集めなどをしていく中でだんだんと会社が大きくなってきたという次第です。

-今では私たちが当たり前のように利用している買取価格比較ですが、どうして価格比較サイトの運営の構想にたどり着いたのですか?

KINGとは別のコンテストで頂いたiPadを売ろうと思った時に、オークションサイトで売るのが面倒くさく感じました。誰もが「高く楽に売りたい」というニーズを持ち、一番高く買い取ってくれるお店はどこだろうという疑問を抱いているのにもかかわらず、それらを解決してくれるサービスはありませんでした。
そこで、業者と個人の間に入って、個人それぞれのニーズについての情報を整理し、双方の関係を円滑にするサービスの仕組みが必要だと感じ、サイトの運営に至りました。

-麻生さんの経営観についてお聞きします。事業を行う上で大切にしていることはありますか??

色々ありますが、会社のメンバーが興味関心を持てる仕事かどうか、将来的にスケールする(事業の構造が変わることなく成長していくこと)事業なのか、勝率(競合企業に勝てる確率が高いかどうか)が高いか、新しいスタンダードになるような事業か、などを大切にしています。
ある事業の標準として今までなかったような仕組みを我々が作る。先ほども言いましたが、買取事業では、買取の相場が一手にわかるようなサービスはありませんでした。相場情報の公開・透明化という点でその他の事業に遅れをとっていた買取事業では、その点に注力しています。

-会社運営をしていくにあたって、今後のビジョンはどのようなものですか??

買取・修理・流通の事業において我々の経済圏を広げていきたいというのが1つです。
もう1つは、新規サービスで、流通の領域でかなりスケールする可能性のある時流に乗ったサービスです。このサービスが成功してくれればそのまま会社の成功につながると考えています。
次に組織として、経営力のあるチームを作っていきたいと考えています。最近では経営経験のある人が入ってくるようになりました。シェアアントレプレナーも常任していて、「この経営チームだから難易度の高い課題も解決できる」「この経営チームだから難易度の高いサービスを立ち上げることができる」というように、自分達の採れる選択肢を広げるために経営に強い組織を作っていきたいと考えています。

 

【KINGのコンテストへの参加】

-麻生さんは2012年のKINGのコンテストにご参加いただきましたが、コンテストに参加しようと思ったきっかけなどはありますか?

もともとKINGスタッフに大学の友人がいて、自分もスタッフとして興味を持ちましたが、運営が大変そうだったので結局入りませんでした。
コンテスト参加当時は大学2年生で、コンテストに参加することは、大学生の中でもより優秀な人たちに会える良い機会なのかなと思いました。テーマなどにそこまで興味があったわけではなく、力試しのような側面が強かったです。
「デザイン思考」という、大学生が使いこなせないようなテーマで、難しそうだなと感じましたが、それによって参加するかしないかを判断はしませんでした。

-KINGのコンテストに参加した率直な感想を聞かせてください。?

限られた時間の中でアウトプットすることはとても大事なことだと思います。
7泊8日の中で初対面の知らない人たちとできる限りのものを作り上げるということは大学生にとってあまりない機会です。思うようにいかない時、思うようにいく時、勝ち残った、勝ち残らなかったなど、様々な壁にぶち当たることがとても新鮮でおもしろいと感じました。仲間ができたり、同じチームじゃない人とも交流できたりなど、いまだに残っている交流関係もあるので、非常によかったです。

ー会社経営にあたって「仲間」というものを大事にしていらっしゃるとのことでしたが、KINGに参加して「仲間」の考え方が変わったなどのことはありましたか??

意見がぶつかった時に意思決定するのが大変と感じました。私たちのチームは年齢層が近く、パワーバランスが同じだったので、メンバーを説得することが難しかったです。自分たちで選んだメンバーでもなかったので、余計に難易度が高く感じました。
「この人はなんでこのことがわからないのだろう」などとお互い思っている中で意思決定をするためには、共通の認識を作るとか、何らかの客観性を持ってこの選択を取るということを説明することが必要だと思います。これを避けて通ろうとする人が多いですが、決して避けて通れないので、KINGではいい経験が積めたと思います。

客観性を持って説明するということには、正しいと思われる意見を言うこと以外にも、説得しきるというスキルが別途必要だと思います。感情的な部分で周りの人を眺めながら、というのも1つ必要かもしれないし、五分五分の意見だったら、相手の意見を受け入れることで議論が前に進むのも1つのコミュニケーションの仕方かもしれないと思います。
KINGから自分の会社に入った人はいませんが、一緒に参加していた人に知り合いを紹介してもらったなど、当時の交流が今に繋がっています。

-KINGのスタッフとは現在はどんな関係性ですか??

インターンシップをしてもらったり、年下のスタッフには就活の相談に乗ったりなどしました。社会人になってからたまに会うこともあります。

-KINGに参加して身についたことはありますか?

普通の失敗経験を積めたことが身になっています。最終日にプレゼンテーションの映像が出ず、すべて口頭での発表になってしまい、チームのモチベーションが下がってしまいましたが精一杯の発表をしました。このような自分の力ではどうすることもできないことに直面する経験をして、こういうことは社会に出ると色々あるのかなと感じました。

また、デザイン思考や、ユーザーに聞くのではなくユーザーを観察して把握するという取り組みで新しい示唆を得るやり方、ピクト図解といったビジネスモデルなどのツールを使って思考することを学ぶことができました。ツールを使って思考するというのはやりづらいと感じたり、こんな方法使わなくても、と感じたりすると思うのですが、ツールを用いて何かを導き出すということで見える新しいものもありました。ツールを使うことで考えの幅が広がるというのを経験できるのは意味のあることだと思います。

-KINGのコンテスト中に起きた印象に残ったエピソードなどあれば教えてください。

初日にリーダーになった子が暴走して体調を崩してしまったため、2日目からは僕がリーダーを務めていました。私は普段はリーダー役を担うことの多いので、初日はやりづらさを感じていました。しかし、社会においても同様に、自分の望まない役目を担うこともあるのだなと知ることができました。また、自分から「リーダーになりたい」と発言をしなければリーダーにはなれないので、まず発言をするという大切さも感じました。
覚えているのは、他にもコンテストが終わった後に倒れてしまった子がいた時に、KINGスタッフ・参加者は素早く適切な対応をしていたことに驚き、感心したことですね。

その子の対応のために当初予定していたスタッフ参加の打ち上げは参加者のみで行うことになり、少し残念でしたが、コンテスト中に話せなかった他の参加者との交流が持てたので良かったです。

また、過去のコンテストで2回優勝している人も2012年に参加していたのですが、この年は優勝できていなかったので、いつも優勝している人が優勝するわけではないのだなと感じました。

そういえば、僕の参加したKING2012の時のケーステーマが「移動中の体験を革新せよ」で、1位のチームは「電車の窓に緑の画像を流してリラックス効果を期待する」、2位のチームは「ウインドウショッピングをできるようにする」という案だった。2チームとも窓を眺めていることが機会の損失という共通点にたどり着き、結論は違うものになったことが面白いなと思いました。
「デザイン思考」という難しいテーマをとったのは運営側も初めての試みだったようで、KINGにとっても転機となった挑戦の年となったのではないでしょうか?

 

【最後に】

-最後に、KINGへの参加を悩んでいる人にメッセージをお願いします。

自信を持って参加してくる人が多いと思いますが、そういう人は戦うと負ける場合が多いです。つまり初めて社会的に打ちのめされる経験が積めます。それまではペーパーテストしかやって来なかった人たちが多いので、そういう部分じゃない色々な空中戦があって、猛者たちがぶつかり合う貴重な場です。
また、いろいろな大学の垣根を超えて全国から学生が集まってくることもなかなかないことなので、そこで自分の力を試し、打ちのめされることはとてもいい経験になると思います。

―ありがとうございました。

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麻生さんには、自身を思考・知識の面で高める手段としてのKINGを語っていただきました。
今年のKINGも、多面的な成長をお約束いたします!

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